住職よりご挨拶 




平成29年 8月号

『円成』
  
  去る四月三十日に本行寺開教百三十年寺号公称百二十年記念法要が門信徒の皆様の尊いご懇念、ご協力のもと無事に円成いたしました。心から厚くお礼申し上げます。また、実行委員会・門信徒会役員・教化団体会員・法要の諸準備をお手伝いくださった皆様におかれましては大変ご苦労さまでございました。心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。この度の法要で本堂が門信徒の皆様で一杯になる様子を見ていますと、本行寺を護って来られた先人の皆様のお念仏の声が聞こえてくるようでした。それは私にとって皆様の心にお念仏のみ教えが先人よりしっかりと伝わっていることを実感した尊い時間でした。
 さて、「円成」というタイトルをつけさせていただきました。「法要が円成した」というような文章で私たち僧侶はよく使いますが、皆さんはあまり使わない言葉だと思います。簡単に言いますと「法要が終了した」という意味になります。もともとは「円満成就」という言葉の略で「円満に仏様の願いが達成された」という意味です。つまり今回の法要は「阿弥陀様の願いのもとで本行寺百三十年法要が円満に達成された」となります。ここで大事なことは阿弥陀様の願いです。その願いとはなんでしょうか?それは、今生きているこ
との有難さ尊さに感謝するとともに、自分中心でしか生きられない人間の愚かさ醜さに気づき、そこから争いのない平和な社会、自他ともに心安らぐ社会の実を広めてまいりましょうということに他なりません。この法要を機縁に今まで受け継がれてきた阿弥陀様の願いを後世へとしっかりと伝え、お念仏申す人生を送ってまいりましょう。